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学生によるワークショップを開催しました(ジェンダーギャップ解消プロジェクト)

公開日 2025年10月23日

若者,女性のエンパワーメントワークショップ ~ #若者の本音 ~

 

本市では、ジェンダーギャップの解消を目指す取り組みの一環として、若者・学生を対象にワークショップを実施しました。

参加者からは、函館の未来に関する率直な意見やアイデアが多数寄せられました。
ここでは、学生が描いた函館の「最悪の未来」と「最高の未来」、そして最高の未来を実現するためのアクションアイデアなどを紹介します。

 

 

趣旨

 

本市における若年層,特に20歳代の女性の転出超過が顕著であるという現状を踏まえ,若者や女性に選ばれるまちになるための課題に焦点を当て,学生自身が,「性別にかかわらず,自分らしく,希望するキャリアやライフスタイルを実現し,活躍できる函館」の未来像を描き,その実現に向けた具体的なアクションアイデアを提案し,若者の意見を施策に反映することで本市の持続的発展を目指す。

テーマ

 

若者,女性のエンパワーメントワークショップ

~ #若者の本音 ~

対象

大学生等:市内の高等教育機関(大学,短期大学,高等専門学校,専修学校)に在籍する学生

高校生:市内の高等学校に在籍する学生

日時

 

令和7年(2025年)9月6日(土曜日)10時~12時30分

場所

 

函館コミュニティプラザ Gスクエア 多目的ホール

(函館市本町24番1号 シエスタハコダテ4階)

参加者

11名

オブザーバー 函館短期大学 澤辺 桃子 先生

(日本私立短期大学協会副会長(北海道支部長),日本私立短期大学内閣府男女共同参画推進連携会議委員)

学生の意見・アイデア

現状の課題と「最悪の未来」が示す警鐘

ジェンダーギャップが解消されないまま時間が経過した場合、次のような深刻な未来が訪れると警鐘を鳴らしています。

  • 「負の連鎖」による活気の喪失
    女性だけが仕事と育児を両立せざるを得ない状況が続くことで、幸福度が低下し、街全体の活気が失われ、人口減少が進むおそれがある。

  • 若者と女性の市外流出
    就職先や学びの場が少ないため、若者が札幌や東京など市外へ流出。育児や仕事の両立が難しく、特に若い女性の転出が加速する。

  • 家庭内の格差と幸福度の低下
    妊娠・出産を機に女性が離職し、家庭内で家事負担が偏ることで、家庭の幸福度が下がる。

  • 教育・生活環境の不備
    保育園や奨学金制度の不足、交通や買い物の不便さなどにより、函館ではやりたいことができなくなる。


実現すべき「最高の未来」のビジョン

グループごとに「函館を首都級に!」「キラキラのまち函館」「理想の函館像:つながり」をキーワードに、次のような理想の未来像を描きました。

  • 人口増加と豊かな生活の実現
    働く場所や娯楽施設が増え、支援も充実し、誰もが安心して暮らせるまちに。

  • 若者の定着と世代間のつながり
    地域の企業や学校が連携し、学び・働き・暮らせる循環を生み出す。

  • 女性が活躍し、家庭が幸福な社会
    出産後も復職できる制度や在宅勤務の拡充で、女性が働き続けられる環境を整備。
    家庭内でも役割を分担し、平等で幸福な家庭を築く。

  • 学びと利便性の向上
    奨学金制度の充実や公共交通の改善により、学びや移動の自由度が高まる。

  • 「つながり」による良い循環の形成
    子育てや仕事の両立が可能になり、誰もが自分の居場所を持てる社会に。
    ジェンダーギャップの解消が、少子高齢化の緩和など社会全体の好循環につながる。


最高の未来を実現するためのアクションアイデア

「最高の未来」を実現するために、市や地域、市民全体で行動することが必要だと提案しました。

(1) 職場環境の改善と人材育成の強化
  • 若者がジェンダーギャップに関する職場の現状を把握できるよう、ギャップ解消に取組む企業情報などをSNSなどで発信。

  • 性別に関係なく働きやすい環境を整え、魅力ある職場づくりを推進。

  • 企業同士が連携し、地域で人材を育成できる仕組みを構築。

(2) 仕事と家庭の両立支援と家庭内の協力促進
  • 出産・育児による離職後も復職しやすい制度や在宅勤務の導入を推進。

  • 家庭内での家事分担を明確にし、協力し合える仕組みをつくる。

(3) 教育機会の確保・まちの魅力向上
  • 奨学金制度の拡充により、経済的な理由で進学を諦めない環境を整備。

  • 公共交通の便数増加や利便性の向上を図る。

  • 国などと連携して物流を改善し、生活の利便性を高める。

  • 若者が楽しめるイベントや遊び場を増やし、街の魅力を高める。

  • 男女の出会いの機会を増やし、交流の場を創出。

(4) 相談体制の整備と「つながり」の強化
  • 困りごとを気軽に相談できる場を整備し、情報提供を強化。

  • 行政・企業・地域・個人など、多様な主体が連携し、意識改革を進める。
    「街を良くしたい」という共通の思いを持ち、市民一人ひとりが協力して行動する。

 


まとめ

ワークショップで寄せられた意見は、ジェンダーギャップ解消にとどまらず、函館の未来をより明るくするための貴重な提案となりました。
市では、今後も多様な世代の声を聴きながら、性別にかかわらず誰もが暮らしやすいまちづくりを進めていきます。

 

お問い合わせ

市民部 市民・男女共同参画課 男女担当
TEL:0138-21-3470