公開日 2025年08月14日
更新日 2025年08月15日
急性出血性結膜炎とは
急性出血性結膜炎は,主としてエンテロウイルス70(EV70)とコクサッキーウイルスA24変異株(CA24v)の二つのエンテロウイルスによってひきおこされる,激しい出血症状を伴う結膜炎です。両ウイルスともヒトからヒトへ直接接触伝播します。
発症はどの季節でも起こり,感染する年齢は1~4歳に比較的多くみられますが,他の年齢でも発生します。
流行性角結膜炎とは
流行性角結膜炎は,アデノウイルスを病原体とする感染症で,主な感染経路は接触感染です。瞼の浮腫や流涙などの症状を呈し,新生児や乳幼児では偽膜性結膜炎や角膜穿孔を起こすことがあります。
アデノウイルス感染症自体は年間を通じてみられますが,流行性角結膜炎としては特に夏期に多いです。発症は5歳以下の小児に多くみら,成人を含む幅広い年齢層から報告があります。
感染予防
特別な治療法は無く,症状に応じた対症療法が行われます。感染を広げないために以下の点に注意しましょう。
(1) できるだけ他人との接触を避けるようにしましょう。
(2) 眼をさわったらすぐに石けんと流水で手を洗いましょう
※エンテロウイルスには,アルコール消毒が効きにくいため,流水と石けんによる手洗いで予防しましょう。
(3) 家族内で,タオル,枕,その他目ヤニや涙で汚れそうな物の共用は避けるようにしましょう。
(4) 入浴は家族内で最後にするか,シャワーのみにしましょう。
熱中症と感染症対策に注意をお願いします!
今年の夏は,10年に一度の暑い夏と言われており,熱中症予防のために暑さを避け,こまめな水分補給等に気を付けていることと思います。
暑さによる睡眠不足や食欲低下は,人の体の免疫力を低下させ,感染症にもかかりやすくなるため,部屋の換気やこまめな手洗い,規則正しい生活を心掛け,免疫力を落とさないよう心掛けましょう。