【重要文化財 旧函館区公会堂】保存修理工事について

2019年9月25日

重要文化財旧函館区公会堂の保存修理について

西部地区のランドマーク,元町公園の上にあります国の重要文化財「旧函館区公会堂」は,

明治40(1907)年の大火で町会所(および同所にあった商業会議所)が焼失したことから,

集会所や商業会議所事務所として明治43(1910)年に現在の場所に建てられたものです。

 

翌明治44(1911)年には皇太子(のちの大正天皇)の行啓の際の行在所として使用されたほか,

講演会や音楽会など様々な形で利用され,戦中戦後の混乱期を越えて市民に親しまれてきました。

昭和49(1974)年国の重要文化財に指定され,昭和55(1980)年から57(1982)年に大規模な保存修理を実施しました。

 

その後観覧施設として市内有数の観光名所となりましたが,風雪などの影響で各所に傷みが出ておりますことから

このたび約40年ぶりの大規模な保存修理を実施し,同時に建物の耐震補強も行うこととなりました。

今後,保存修理工事の進捗状況を随時公開するとともに工事現場見学会等につきましてもお知らせいたします。

 

 

 休館期間 

 平成30年(2018)年10月1日から令和3年(2021年)春まで(予定) 

 

 

          

 

 

重要文化財旧函館区公会堂(保存修理前)       [参考]修理現場から文化力(文化庁ホームページ)

 

 

公会堂VRの公開について

 現在保存修理工事のため長期休館中の旧函館区公会堂ですが,

 修理前の公会堂がどのようになっていたのかを疑似的に体験できるように

 360度カメラで館内を撮影したVR(バーチャルリアリティ)動画をYouTubeで公開いたします。

 パソコンやスマートフォンなどで公会堂の上下左右の映像を自由に見ることができます。

公会堂VRの概要

(1)VR動画の視聴方法

  ・スマートフォンやタブレットでは,本体を上下左右に動かすか,画面をドラッグしてください。

  ・パソコンでは,左上のカーソルをクリックするか,画面をドラッグしてください。

(2)対応言語

  日本語・英語・中国語・韓国語 

(3)尺数

  1分58秒(各言語共通)

(4)視聴料

  無料(通信料は視聴者様の負担となります) 

(5)著作権

   配信している映像および音声の著作権は函館市に帰属します。

 動画リンク(YouTubeへつながります)

・日本語版

 【360度動画】旧函館区公会堂 (外部リンク)

 

・英語版(ENGLISH)

 [360 VR]Old Public Hall of Hakodate Ward/旧函館区公会堂  (外部リンク)

 

・中国語版(中文)

 [360 VR]舊函館區公會堂/旧函馆区公会堂 (外部リンク)

 

・韓国語版(한국어)

  [360 VR]구 하코다테 공회당/旧函館区公会堂 (外部リンク)

 

その他

  公会堂工事現場前の撮影用写真パネル右下にあるQRコードを読み込むと動画に直接つながります。

 

   

 

保存修理工事の進捗状況

令和元年(2019年)9月22日(日) 工事現場見学会を開催しました


建築士会地域交流見学会


市民向け見学会


皆さん熱心に解説に耳を傾けていました


本日は建築士会全国大会の地域交流見学会97名による工事現場の見学がありました。

午後からは今年度2回目の市民向け工事現場見学会を開催しました。

台風の影響もなく絶好の見学日和で,参加人数は80名と定員に達しました。

現在解体工事は終盤を迎え,今回の見学会で解体中の公開は最後になります。

今後は傷んだ部材の交換や耐震補強など組み上げ工事を実施していきますが,
 工事の進捗に合わせて今後もまた工事現場を公開したいと考えております。

令和元年(2019年)8月28日(木)


床板解体状況(附属棟)


コンクリートと金具で補強された床下(附属棟)


柱材と基礎を固定する補強金具(附属棟)


暑さの盛りを過ぎたのか,最近は朝晩と涼しいときも増えてきました。

解体工事と並行して実施してきた床下基礎の補強も附属棟まで進んでおります。
 建築当初のレンガ基礎にコンクリート基礎を追加し,地震への強度を高めます。

また,地震による建物の浮き上がりを防止するため,壁の柱材と基礎を補強金具で固定しています。

このほか,壁の中に補強用ボードを入れるなど様々な補強をし,地震に強い建物にしています。

令和元年(2019年)7月31日(水) 工事現場見学会を開催しました

見学会開催の挨拶の様子

床が一部解体された大広間で解説をしました


傷んだ柱に驚きの声が上がっていました


夏休みの時期となり,函館でも30度近くまで気温が上がり、暑い日々が続いています。

本日は今年度初となる市民向けの工事現場見学会を開催しました。
 平日の午後の開催にも関わらず約30名の参加があり,積極的に質問をしていただきました。

工事の進捗にあわせて今後もまた工事現場を公開したいと考えております。

令和元年(2019年)6月26日(水) 港小学校5年生の皆さんが工事現場を見学しました

 

           

傷んだ柱(2階バルコニー)   見学する児童の皆さん(1階正面玄関)     見学する児童の皆さん(2階大広間)

 

初夏の陽気となり,函館も過ごしやすい季節となりました。

建物の解体工事も終盤を迎え,表側からではわからなかった建物内部の傷みが見えるようになっています。

文化財建造物の修理では,全ての部材を丸ごと新しくするのではなく,傷んだ部分のみを交換し,

再利用できる古い部材はそのまま残し保存していきます。

このような状況の中,函館市立港小学校の5年生の皆さんが宿泊研修の一環として工事現場を見学しました。

写真やメモを取りながら熱心に質問をしていただきました。

 

令和元年(2019年)5月17日(金) 函館工業高等学校建築科の皆さんが工事現場を見学しました


現在の公会堂外観


コンクリート基礎(1階廊下)


熱心に見学をする生徒の皆さん(2階バルコニー)


元号が変わり,函館の桜の季節も終わりました。

昨年度末と同じく壁や床の解体を進めておりますが,同時に床下基礎の補強も進めております。

公会堂は周辺の地盤が丈夫であるためこれまで大きな地震被害は出ておりませんが,

今後大規模な地震が起きた際に建物がすぐさま倒壊しないように,廊下や各部屋の床下にコンクリートの基礎を入れています。

重要文化財建造物は外観が損なわれないように表からは見えない部分に補強を入れていく必要があります。

このような状況の中,北海道函館工業高等学校の建築科の皆さんが授業の一環として工事現場を見学しました。

今後も市内の学校向けの見学会を実施していきたいと考えています。

 

 

 

 ※平成30年度(2018年度)の工事実績は下記リンクからご覧いただけます。

  【重要文化財 旧函館区公会堂】保存修理工事について(平成30年度分)(市ホームページ)

 


 

 
 
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ファクシミリ:0138-27-7217