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「市の監査委員制度と内部統制の問題点について」への回答について

公開日 2026年08月12日

回答

受付年月日

令和8年7月17日

ご意見等要旨

今回の市の回答を拝見したところ、制度の一般的説明が中心であり、なぜ監査や内部統制が今回の不正を防げなかったのかという疑問に十分に答えていないと考えます。以下に、その理由を述べます。

1 制度説明が中心で、事案との因果関係が示されていない

市は監査制度の概要やリスクアプローチについて説明していますが、その制度の限界が不正を生み出してしまう仕組みについて見解が示されていません。特に、

  1. 通帳・現金・帳簿の突合をどのような手順で行っているのか、
  2. 適切と考えられてきたその手順がなぜ不正を検知できなかったのか、

といったことへの説明が不足しています。

2 「不適切な事務処理は確認されなかった」理由が不明確

直近の監査で不正を確認できなかったとしていますが、複数回の不正が存在したにもかかわらず、なぜ検知できなかったのかについての制度的説明がありません。監査手続の妥当性や帳簿管理方法など、事案の発生に関わる重要な点についての分析が求められます。

3 監査委員の専門性・独立性に関する実質的な説明がない

市は「地方自治法にのっとった体制」と述べていますが、その体制で本当に不正を見抜ける専門性・独立性が確保されていたのかについての市の見解は示されていません。

4 内部統制の問題が個人のルール違反として処理されている

市は「職務分担や承認手続が順守されなかった」と説明していますが、これは個人の行為に焦点を当てたものであり、組織として統制が機能しなかった理由についての制度的説明が不足しています。本来必要なのは、

  1. なぜルールが守られなかったのか、
  2. なぜ複数名チェックが機能しなかったのか、
  3. 組織としてどの統制が弱かったのか、

といった構造的な分析ではありませんか。

5 再発防止策が運用改善にとどまり、制度改善が示されていない

市は「周知徹底」「複数名チェックの徹底」などを挙げていますが、これらは運用面の強化にとどまるものであり、制度そのものの改善策については触れられていません。

  1. 監査手法の見直し、
  2. 権限分掌の再設計、
  3. 帳簿・通帳管理の標準化、
  4. 監査体制の強化、

など、制度的な改善の方向性が示されることを期待します。

6 「市民の声」制度の実効性について

今回の回答は制度の一般的説明に終始し、具体的な検証や改善策が十分に示されていないと考えます。「市民の声」ではしばしば見受けられる回答ですが、このような状況が続く場合、「市民の声」制度が本来の目的である市民参加や行政改善に資する仕組みとして機能しているのか、制度自体の実効性を再検討する必要があるのではないかと感じます。

「市民の声」が自治体としての法的義務ではなく任意の取り組みである以上、形骸化した運用が続くのであれば、制度の抜本的な見直し(廃止を含む)も選択肢として検討されるべきではないと考えます。市民として、形骸化した制度を漫然と継続することには忸怩たる思いがあり、制度の目的と運用の乖離がこれ以上拡大しないよう、真摯な改善を求めます。

市の回答

1,2の回答

監査委員は行政事務の適正かつ効率的な執行を確保するため,地方自治法に定められた権限に基づき,有効性,効率性,経済性,合規性といった観点から監査を実施しています。行政の事務執行は膨大な量にのぼるため,その全てをチェックすることは困難です。そのため,重要度やリスクを精査し,項目を抽出して試査する「リスクアプローチ」を監査手法として採用しております。

一方で,日々行われる公金の管理や事務処理の適正化は,業務を遂行する各部局の責務であり,内部統制の基本です。監査は,その業務が組織のルールにのっとって適切に行われているかを確認する立場にあります。

本市では,定期監査について,概ね2年間で全部局を一巡する計画に基づいて実施しており,現金の取扱いにつきましては,対象部局へ赴き,通帳や帳簿と突合して確認しているところです。

今回の事案につきましては,直近の令和6年度に実施した競輪事業部の定期監査において,通帳や現金等と帳簿を突合し,確認した限りにおいて,金額は一致しており,不適切な事務処理は確認されなかったものです。また,令和7年度においては,競輪事業部は定期監査の対象ではありませんでした。

しかしながら,前回ご回答いたしましたとおり,今回の事案については,市政に対する信頼を損なう重大なリスク事例として重く捉えております。今後は本件から得られる教訓を監査の視点として組み込み,重要度が高いと判断される箇所へ,より重点的に監査資源を投入できるよう事務調整を進めてまいります。

3の回答

監査委員は,行政全般や会計・法務等の専門的知識を有する識見委員および議員のうちから選任されています。現在の委員構成は制度上求められる要件を満たしており,市政の監視機能として適切なバランスを保っているものと認識しております。 

4の回答

今回の事案については,通帳と印鑑によるアナログな運用や個人への過度な依存があり,職務権限の分離というチェック体制が機能していなかった構造的な課題であると認識しております。

5の回答

ご指摘いただいた制度そのものの改善については,現行ルールを徹底した上で,今回の事案の発生要因を十分に検証するとともに,現行ルールの順守状況や管理体制等について点検・検証を行ったうえで,必要な制度面の見直しにつなげてまいりたいと考えております。

6の回答

「市民の声」の回答にあたっては,「市民の声実施要綱」に基づき,十分に説明責任を果たすことができるよう,いただいた意見等の内容について,実現に向けた見通しや検討の方法等を具体的に明示し回答することとしております。今回の投稿を踏まえまして,制度の趣旨に則り「具体的に明示する」ことについて改めて全部局に周知いたしました。

また,いただいた意見等の全てが施策の見直し等につながるわけではありませんが,意見等は市政運営の参考として活用させていただいており,受付および処理状況等は市長へ報告しております。現時点では廃止を含めた抜本的な見直しの予定はありませんが,制度の趣旨や運用状況等を踏まえ必要に応じて改善を図りながら,引き続き市民の皆さまに寄り添った制度となるよう努めてまいります。

回答区分

その他

担当部課名(電話番号)

  • 1,2:監査事務局監査課(21-3582)
  • 3:総務部人事課(21-3667)
  • 4:競輪事業部事業課(51-3121)
  • 5:総務部行政改革課(21-3668),競輪事業部事業課(51-3121),会計部会計課(21-3103)
  • 6:企画部広報広聴課(21-3630)

回答年月日

令和8年8月12日

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お問い合わせ

企画部 広報広聴課
TEL:0138-21-3630