公開日 2026年06月08日
更新日 2026年06月08日
記者会見
日時・場所
- 日時 令和8年5月26日 火曜日 午後3時00分
- 場所 市役所8階大会議室
会見事項
会見の様子(動画)
幹事社質問
(記者)
今年もヒグマが出没する季節となりまして,市内でもかなり目撃件数が増えているところであります。先日,士別市で緊急銃猟がありましたが,函館市では関係機関との連携が進んでいるのかどうか,お知らせください。また,現状としての課題についてもお聞かせください。
(市長)
昨年は,全国的にヒグマによる被害が社会問題になった1年でありました。
函館市におきましても,出没件数は141件,総捕獲頭数については,有害駆除が25頭,春季管理捕獲3頭,合計して28といずれも過去最多となりました。
また,国の法改正により緊急銃猟制度が創設され,自治体の判断で市街地などで銃猟によるクマの駆除が可能となり,函館市においても緊急銃猟対応マニュアルを策定しまして,警察,北海道,狩猟団体などと連携しまして,机上訓練や実地訓練を重ねています。
今年度に入ってから既に出没や目撃による通報が9件あり,昨年と同様に予断を許さない状況となっているところでありますことから,先日,函館市ヒグマ対策会議を開催し,関係機関,狩猟団体の皆さんと今年度の対策について話し合いをしまして,ゾーニング管理の方法とか,緊急銃猟の実地訓練の実施,また,緊急時の連絡体制等について確認し,連携の強化を図ったところでございます。
これまで出没等の状況から,本市においては,緊急銃猟は実施しておりませんが,これからも引き続き関係機関や狩猟団体と連携して緊急銃猟に備えるほか,市民への周知,注意喚起を適切に行って,ヒグマによる人的被害の防止に努めていきたいと考えています。
また,この度,市政はこだて6月号にヒグマに関する特集記事を掲載することにしています。まもなくお配りすることになりますが,市民の皆様におかれましては,市街地などにヒグマを寄せ付けないためにも,生ゴミの適切な管理,畑などの収穫物の速やかな撤去,草刈りなどで見通しをよくすることにつきまして,ご協力いただければと思います。よろしくお願いいたします。
各社質問
(記者)
民間事業者が函館市の寅沢町付近で計画されている函館寅沢風力発電事業について質問します。まず,民間事業者が計画しているものですが,函館市として今この計画についてどのように対応しているのかということと,今後どのように対応していくのかを伺えればと思います。
(市長)
現在,庁内の関係部局において,法律や条例に基づく規制にどう該当するかとか,懸念事項がないかということを確認させています。
この事業ですが,5月29日までが広く様々な意見を広く募るというフェーズでもありますし,加えて,先の市議会民生常任委員会委員協議会でも様々な議論があったうえで,提言をまとめる方向とも聞いています。
ですから,自治体の長として今結論ありきで発言することは,自由な意見募集を阻害する可能性もありますことから,不適切だと思っていますが,そのうえであえて今の段階で申し上げるのであれば,当該事業は問題が多すぎると思っています。
今は方法書のプロセスの段階ですが,任意であるとはいえ配慮書という手続きをスキップされているわけですから,より丁寧な説明が求められるところだと思いますが,昨日も函館市町会連合会の会長や役員の皆さんがいらっしゃって,深刻な懸念を訴える要望書を私に直接届けていただいたところであります。それほど市民の不安,社会的不安というものが引き起こされている状態になっていると思っています。ですから,今の住民理解の度合いとしては,とても本事業を許容できるレベルではないと思っています。
一方で,この度,所管の常任委員会とか,今申し上げた町会連合会をはじめとする市民の声を受け止めまして,今後,環境影響評価の報告書の段階でも,またその先の段階でも,知事からの意見照会が函館市に対してありますので,市として必要な意見を述べていくことになります。
(記者)
今市長のご発言の中で,当該事業は問題が多すぎるという発言がありましたが,具体的に市長個人としてでも構いませんが,事業の内容でどのような部分が問題があると考えておられますか。
(市長)
これは,個人といいますか,民生常任委員会の議論でも出ていますし,他に色々開かれている説明会の中でもたくさん出ていますが,まず,土砂災害の可能性もありますし,それから水源涵養保安林,つまり水資源への影響,それから先ほどヒグマの話をしましたが,人里へのヒグマの出没についても懸念があるところですし,加えて景観,特に函館山からの夜景への影響というのは大いに考えられるところです。
その他にも論点,課題というのは,非常に多いと感じています。
(記者)
縄文遺跡に関して質問します。本年7月で縄文遺跡群の世界遺産登録から5年となりますが,函館市として観光面での当該遺跡の活用について何か考えていること,これから取り組みたいことを教えてください。
(市長)
縄文遺跡群の観光活用については,遺跡群もそうですし,縄文文化交流センターもそうですが,それのみならず,東部4地域を周遊してもらうためのルート造成などに取り組んでいきたいと思っています。また,周辺自治体との連携を図って,道南エリアでの広域周遊観光の促進も図らなければならないと思っています。
一方で,縄文遺跡は,世界遺産という函館の宝であります。特に海外の方にもアピールできる函館の大きな財産だと思っています。だから,例えば訪れるインバウンドの方,それから函館はクルーズ客船でも多くの外国人の方がいらっしゃいます。そうした方へのリーチというかアプローチというのは,まだできる余地があると思っています。
せっかく5周年という大きな機会ですから,世界遺産の縄文遺跡群をよりアピールしながら,函館の魅力,それからブランドの向上に繋げていきたいと思っています。
(記者)
指定ゴミ袋のことでお伺いします。
他の自治体で値上げであったり,市販の袋でも回収するという対応をしているところもあると思いますが,函館市では十分な在庫があって,値上げの予定がないということかと思いますが,市長から改めて供給に問題がないことであったり,買いだめを控えるような呼びかけをいただきたい。また,業者からの袋の購入額であったり,ゴミ袋の売れ行きが昨年と比較して何倍とかという数字がもしあれば教えてください。
(市長)
近隣の自治体におきまして,指定ゴミ袋が品薄になっているという主旨の報道が昨今なされていますが,函館市におきましては,現時点で十分な在庫を確保しています。また,指定ゴミ袋の製造費用は高騰はしておりますが,この影響による販売価格の値上げを行う予定はありません。
市民の皆様におかれましては,通常使用される分量を目安に購入いただきたいと思います。引き続き,ゴミの減量化,資源化にもご協力いただきますようお願いしたいと思います。
それから,販売の実績について今手元に持っている数字ですが,4月の販売実績は昨年に比べて2割程度増加しています。また,製造費用ですが,予定していた価格より3割程度上昇しているということでございます。
(記者)
津波注意報発表時の緊急避難所の開設について伺います。
今月21日に発表された資料の方で,本来津波警報以上が緊急避難所の開設の基準だということでしたが,今後は,津波注意報でも緊急避難所を原則として全て開設するという内容でした。
これを出すに至った思いと,この運用を通じて防災・減災を改めてどのように進めていきたいか,教えてください。
(市長)
至った経過というか,思いについてですが,本市はご質問にもあったとおり,これまでは,津波注意報の発表時には自主的な避難の申し出があった場合に限り,緊急避難所の開設をしていました。
ただ一方で,昨今は,津波注意報発表時にも,多くの市民の方が不安を感じて避難されている実態がございました。昨今,津波注意報の発表が続きましたし,また時間帯も深夜だったりすることもありました。
それを踏まえて,市民の安心・安全が一番ですので,安全を確保するために,今後は津波注意報発表時におきましても,原則全ての津波指定の緊急避難所を開設することとしたところであります。
合わせて,開設に当たる職員については,これまで地域防災計画上の避難所班であります教育委員会の職員を中心に対応してもらってきましたが,今後は全部局で取り組むこととしましたほか,職員の初動対応力の標準化および強化に向けましてマニュアルも作成しまして,職員に周知するとともに,施設管理者とも共有して,職員をより迅速に派遣して,緊急避難所の速やかな開設に努めていきたいと考えているところであります。
(記者)
新幹線の関連で伺います。昨日,期成会の方で発表されました延伸による経済効果でございますが,これについてはかなり上振れしているような調査結果が示されているわけですが,それについての受け止めとか,今後の延伸のB/C(費用便益比)についての議論もありましたが,そこの辺りをどう見ているのかお伺いします。
(市長)
今回の出された数字ですが,上振れしているというご質問ですが,数字そのものについては色々な分析があると思いますし,ご意見とか評価はあるのではないかと思います。我
々もその数字について,これからそれを踏まえてどのように札幌延伸について更なる要望をしていくのかということについて,我々,それから関係自治体とも色々な協議を進めていかなければならないと思っています。
何よりも,函館の方から見ると,札幌延伸は,やはり札幌周辺の賑わいというか,人流の促進が焦点になりがちですが,道南から見ると,特にここ函館からですと,概ね札幌までは4時間かかるというイメージが,ここに住んでいる方にはあります。また,旅行のエージェントとかも,札幌から函館というツアーを作ろうと思ったら,4時間,さらに5時間という時間の単位で考えると思います。それが札幌に延伸することで1時間になるわけです。時間距離が4時間,5時間だったものが,1時間になるということで,函館から道南を含めて,あるいはニセコのような世界的な観光地を含む,そして小樽も札幌も,それからその先には千歳もありますし,そして空港もあります。こういったエリアが1時間とか1時間半の間にぐっと固まるというか,新しいパワーゾーンみたいなものが出来上がるわけです。これは,経済効果ももちろんですが,社会的変革のインパクトはものすごく大きいと思っていまして,そういう意味でも札幌延伸を1日も早く,また,札幌延伸と同時に函館駅乗り入れについても我々は掲げておりますが,こうしたことを1日も早くということをずっと訴え続けてきた中で,今回,2038年,さらにというような話があったのは非常に残念だと思っていますが,今回出された経済効果の数字とか,そういったものもしっかり評価しながら,札幌延伸について引き続き力強く訴えていきたいと思います。
(記者)
先日,北海道新幹線の延伸工事で談合の疑いが浮上しまして,新幹線事業への不信感が出ているかと思います。その中で,大泉市長が目指す函館駅乗り入れに関して,与える影響についてどのようにご覧になっていますか。
(市長)
先日,談合の疑いがあるということで,大きく報道されたところであります。これについては,各首長から種々懸念の声が示されているところでありますが,札幌開業に向けた今後の工事への影響も大いに心配されますので,まずは大変残念なことだと受け止めています。今後,事実関係を早く明らかにしていただきたいと思っています。
また,北海道経済の更なる活性化,そして新幹線と一体となったまちづくりの推進などの観点から,先ほども申し上げたように,1日も早い対応を望んでおります。引き続き関係自治体,関係機関と一丸となって取り組みを行うことに変わりはありません。
また,札幌延伸と同時にでなければ函館駅乗り入れはできないということになりますので,今後も関係機関と話し合いを重ねながら,引き続き検討を深めていきたいと思っています。
いずれにしても,この談合の疑いについて,早く事実関係を明らかにしていただくことが必要でありますし,是非工事への影響がないように対応してもらいたいと考えています。
(記者)
修学旅行についてお伺いします。
今は,定番の京都とか奈良が暑すぎるであったり,オーバーツーリズムの影響で行き先を北海道,函館に変える学校が増えているようです。特に関東圏の学校で,北海道新幹線を利用して函館を訪れるケースが増えているようですが,修学旅行生が増えていることを市長はどう捉えられていらっしゃいますか。また,函館市として何か取り組んでいることや今後取り組もうとしていることがあれば教えてください。
(市長)
修学旅行については,昨今非常に京都などが暑いこともそうですし,様々なコストが上がっているということで,急に京都離れという言葉が良いのか別にしまして,そのような動きが出てきていますが,それと別に,何十年も修学旅行の誘致について観光協会や経済界と一緒にプロモーションを続けているところであります。
また,そうした中で縄文遺跡群の世界遺産登録という動きもあったり,近隣自治体と連携もしながら,例えば,沖縄であれば平和とかそういうテーマがありますよね,平和教育といったようなものが道南であれば,体験できるような学習の場みたいなものも取り入れながら,元々修学旅行誘致を続けてきたところであります。
ただ一方で,京都などが暑すぎる,コストが高いということが大きな追い風になってきているところはありますので,函館が持っている修学旅行にフィットする強みをさらに洗い出して,また,函館だけではなく近隣自治体と連携しながら,新しく掘り起こすといいますか,今までの単純なコースだけではなくて進化させる大きなチャンスが来ていると思います。
現状増えていることについての受け止めですが,確かに増えてきています。多分,皆さんも街中を歩いていて,修学旅行生が多いと感じられるのではないでしょうか。そういう若い方に函館を見ていただくということ,また教育のフィールドに函館を選んでもらえるということは,大変光栄なことだと思っています。単なる経済効果や賑わいの創出ということではありません。こうした教育交流という意味での人的交流は大変意義深いものがあると思いますので,関係機関,関係自治体との連携によりまして,これからも力を入れてまいりたいと思います。
(記者)
サッカー,Jリーグの合宿を誘致されてきたと思います。道南,渡島地域で3チーム,函館でも1チームが合宿されると思いますが,どのような効果を期待されているのでしょうか。また,今後も誘致活動を進めていくのかお伺いします。
(市長)
効果としては,まずは,直接的に関係者が来訪することと,それからサッカー合宿を見たいという方が地元からも,場合によっては,特に大宮ですから新幹線とも繋がっていますので,そういう方々が来てくれるという効果も期待されると思います。同時に,プロのサッカーチームが選んでくれたという水準の高いスタジアムがすごく狭い区域に固まって存在することは,高く評価される要素だと思っています。
今年の夏に,若い世代のサッカーの交流イベントが予定されています。これは,多分プレイベントという位置付けで,これから国際大会に発展させてもっと大きくやっていきたいという民間の動きがあると伺っています。そういう可能性が出てくると思います。今は,七飯町,北斗市と函館市の3自治体ですが,天然芝や人工芝を含めると道南には10数か所のサッカー場がありますので,そこをぜひ連携させるような形で,様々な大会,イベントを誘致する,または行うことができると思っています。
これは,経済効果,観光とかスポーツという分野だけではなく,もっと道南全体をスポーツというキーワードにした人の動きが,この地域全体を大きく変えるチャンスが来たなと思っています。政策アドバイザーの中でもアスリートを呼び込むような動きを是非やって欲しいという声がありました。そういう中で,今回サッカーの誘致を道庁の大変なご尽力,それから七飯町と北斗市のご協力のもとで実現することが出来ました。
これによってレベルの高いプロフェッショナルがある一定期間に集中して集まるということは大きな地域を向上させる機会だと思いますので,これを逃さないように色々なことに活用するというとおかしいかもしれませんが,生かさなければならないと思っています。
(記者)
6月1日からスルメイカ漁が解禁されます。去年は漁獲可能量を超過して一時禁漁になった一方で,今年はイラン情勢,中東情勢の悪化で,燃料が高騰しています。今年の漁に期待されることはありますでしょうか。
(市長)
まず,昨年の暮れ近くなってから,スルメイカのTACの上限を超過するなど大変不安な状態になったわけでありますが,今年のTACの上限については,大幅に引き上げられたということ,それから,昨年主に海流の大蛇行が終了したということで,それがおそらく主要因でイカが非常に取れるような状況になってきたことがあります。是非,今年もその傾向が引き続いて,イカが豊漁になってくれることを期待したいと思っているところであります。
一方で燃料のこともそうですし,その他にも漁家の皆さんは色々なご苦労を抱えているところであります。引き続き,イカ漁の支援は継続してまいりますし,漁協を通じて漁家の皆さんのご意見を伺いながら,しっかり連携をして水産業の振興に力を入れてまいります。
(記者)
物価高騰が止まらない中,函館市内の相談窓口で物が買えないといった相談が増えているといった話もあります。今月,函館市では,補助金を利用したプレミアム付商品券の発行があったかと思いますが,今後何か具体的な取り組みや考えなどをお伺いします。
(市長)
中東情勢の緊迫化によって,函館だけではなく全国的に大変な状況になっていますし,依然として先行きが見通せない状況です。例えば,日本政策金融公庫とか函館商工会議所などの関係機関において,事業者に対しての制度を設けたり,また特別相談窓口を設置していただいております。各機関の相談窓口の開設情報を市からもお知らせするなど連携を取っていますが,融資制度に関する具体的な相談があまりないようにお聞きしているところであります。ただ一方で塗料などの資材が入手しづらいとか,あるいは材料はあるけど包材の方が入荷できないとか,そういった様々な長期化への懸念があると聞いているところであります。
市としても,引き続き状況を注視するとともに,想定される国などの支援策の情報を迅速に提供していくとか,状況に応じて関係機関との連携は図らなければならないと思っています。加えて,政府の方で,中東情勢の悪化を見据えた家計支援のために,予備費から電気・ガス等への補助を支出するということに加えて,現在開会中の国会に補正予算案を提出する予定だということを承知しておりますので,その補正予算案の詳細な把握に努めて,適時・適切に対応しなければならないと考えております。
※記者会見における質疑内容の要旨をとりまとめの上掲載しています。

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