公開日 2026年02月06日
腸管出血性大腸菌とは
大腸菌は,家畜や人の腸内にも存在します。ほとんどのものは無害ですが,このうちいくつかのものは,人に下痢等の消化器症状や合併症を起こすことがあり,病原大腸菌と呼ばれています。病原大腸菌の中には,毒素を産生し,出血を伴う腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を起こす腸管出血性大腸菌と呼ばれるものがあります。
腸管出血性大腸菌は,菌の成分(「表面抗原」や「べん毛抗原」等と呼ばれています)によりさらにいくつかに分類されています。代表的なものは「腸管出血性大腸菌O157」で,そのほかに「O26」や「O111」等が知られています。
主な症状について
潜伏期間は通常3日~5日程度(1週間以上の場合もある)で,激しい腹痛を伴う下痢,続いて血便をおこします。乳幼児や高齢者が感染した場合は重症化しやすいといわれています。また,発症後,溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの合併症を起こす場合もあり,時として死亡することもあります。
なお,感染しても発症しないこともあります。
予防方法について
腸管出血性大腸菌は75℃で1分間以上の加熱により死滅します。
腸管出血性大腸菌の食中毒を予防するためには、生肉を使った肉料理を避けることや、肉の中心部まで十分に加熱することが重要です。
また,飲食店などで食べるときには、生肉や肉を生焼けで食べる料理がメニューにあっても、なるべく避けたほうが安全です。また、焼肉やバーベキュー等、自分で肉を焼きながら食べる場合も、十分加熱し、生焼けのまま食べないようにしましょう。
特に、若齢者、高齢者、抵抗力が弱い方は、重症化することがありますので、生肉や加熱不十分な肉料理を食べないようにしてください。
食品の加熱の他,トイレの後,食事の前,調理前,動物と触れ合ったあとは,石けんを使い,流水で手を丁寧に洗いましょう。
汚染が疑われる物については,アルコール,熱湯,次亜塩素酸ナトリウム製剤(台所用漂白剤),亜塩素酸水等で十分に消毒をしましょう。
関連リンク
(1) 厚生労働省ホームページ腸管出血性大腸菌O157等による食中毒