公開日 2025年12月02日
除雪の前に、危険を排除
~除雪機の事故を防ぐために気を付けるポイント~
記録的な猛暑だった夏が嘘のように、急に気温が下がり、もうすぐ冬が訪れます。気象庁の寒候期予報※1によると、気温はほぼ平年並み、降雪量は平年並みか多い見込みになっています(9月22日発表時点)。雪が積もったとき、活躍するのが除雪機です。しかし、誤った使い方や不注意により命を落とす危険もあります。独立行政法人製品評価技術基盤機構[NITE(ナイト)、理事長:長谷川 史彦、本所:東京都渋谷区西原]では、雪のピークを迎える前に、除雪機の事故を防ぐための注意喚起をしています。

2015年度から2024年度までの10年間にNITEに通知された製品事故情報※2では、除雪機により人的被害があった事故は38件ありました。事故件数の推移を見ると、降雪量が全国的に平年より少なかった2023年度は事故が0件だったのに対し、平年並みか多かった2024年度は再び事故が発生しました。
除雪機により人的被害があった事故の約8割(38件中29件)が使用者の誤使用や不注意によるものです。また、事故の大半(38件中36件)が死亡や重傷を伴う重大な事故に至っています。
事故の中には、シーズン前の試運転で事故に遭われているケースもあります。『操作には慣れているから』『今まで事故になっていないから』といって油断することなく、使い始める前に危険な使い方をしていないか今一度確認し、安全に正しく除雪機を使いましょう。
(※) 本資料中の全ての画像は再現イメージであり、実際の事故とは関係ありません。
(※1)気象庁発表 寒候期予報 https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?term=P6M
(※2)消費生活用製品安全法に基づき報告された重大製品事故に加え、事故情報収集制度により収集された非重大製品事故を含みます。
除雪機の気を付けるポイント
- 安全機能を無効化しない。
- 後進する際に転倒したり、挟まれたりしないよう周囲の状況に注意する。
- 人が近くにいる時は使用しない。エンジンを掛けたまま離れない。
- 雪詰まりを取り除く際はエンジンを切り、雪かき棒を使用する。
- 屋内や換気の悪い場所ではエンジンを掛けたままにしない。
NITE(ナイト)プレスリリース発表資料
除雪の前に、危険を排除~除雪機の事故を防ぐために気を付けるポイント~[PDF:1.7MB]
(ポスター)3-82 「12.事故を防ぐ5つのポイント」[PDF:2.77MB]
本件に関する問合せ
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)製品安全センター
電話:06-6612-2066

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