長崎港(長崎市)へのクルーズ船の寄港回数は2016年197回、2017年は約270回を予定しており、さらに記録を更新する見通しとなっている。 主な要因は中国発着のクルーズ船の増加であり、「九州の港は中国から寄港しやすく、今後も伸びしろがある」というファクターがある。訪日外国人を増やしたい国も県も、クルーズ船のさらなる大型化をにらみ港湾整備を進めているのである。 長崎県によると、2016年の寄港回数は、博多港に次いで国内2位だった前年(131回)を66回上回り、旅行者数(乗員・乗客)も前年比28万人増の約71万7,000人に上った。2017年も予約ベースで約300回の寄港が予定されているといい、県が総合計画で掲げる20年の寄港回数の目標値(県全体)270回を、長崎港単独で超える勢いとなっている。 背景にあるのは、中国を中心にアジアで拡大するクルーズ市場である。欧米系のクルーズ船会社が、1泊1万円以下で期間が1週間以内のカジュアルクルーズ船を中国向けに投入した2008年以降、クルーズを楽しむ旅行者が急速に増加した。クルーズ船の大型化も進み、旅行者数の伸びを後押ししているという。 2016年にクルーズ船で長崎港を訪れた乗員・乗客も約8割が中国人であり、中国では三、四日間のクルーズ旅行が人気で、短期間で海外に出て帰ってくる旅の寄港地として長崎港を含む九州は最適地なのである。これまでアジアがクルーズの空白地だったことを考えると、今後も寄港が増える可能性が大いにある。 こうした状況を受け、長崎港でのクルーズ船受け入れの環境整備は橋桁から海面まで65メートル(満潮時)の女神大橋下を通れない超大型クルーズ船も2018年度中には停泊できるようになる予定である。 クルーズ客受け入れに向けた取り組みを支援するとともに、旅行客が県内の広い地域を周遊して、経済効果が高まるよう市町と連携しさらに九州全体へ広まる期待感が高まっている。 本市においても、大いに取り入れていきたいと終始感じた視察であった。
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