強力な磁力を持つネオジム磁石製のマグネットセットの誤飲事故が再発!
強力な磁力を持つネオジム磁石製のマグネットセットの誤飲事故が再発!
2018年4月、国民生活センターは、幼児によるネオジム磁石製のマグネットセット(以下、「マグネットセット」とします。)(注1)の誤飲事故について注意喚起(注2)を行いました。
その後も同種の事故が発生していたことから、2021年11月、消費者安全調査委員会と公益社団法人日本小児科学会は連名で注意喚起を行いました。
2022年3月、消費者安全調査委員会が、「ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故」を公表し、経済産業大臣に対し、マグネットセットが子どもの手に渡らないよう、法令による規制の検討を行うことと、インターネットモール事業者に協力を求めることについて、意見を出しました。また、消費者庁長官に対しては、事故情報の収集体制の強化と消費者への周知についての意見を出し、同日、消費者庁は注意喚起を行いました。
同年6月、経済産業省は、消費者安全調査委員会の意見を受けて「ネオジム磁石製のマグネットセットによる子どもの誤飲事故の防止について(注意喚起及び協力要請)」を公表し、マグネットセットを購入される方への注意喚起に加え、インターネットモール上でマグネットセットを販売する事業者において講じていただきたい対策について呼びかけるとともに、主要なインターネットモール運営事業者への協力要請を行いました。
同年6月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」(以下、「ドクターメール箱」とします。)に、2歳児がマグネットセットの磁石を複数個誤飲し、救急搬送されたとの事故情報が寄せられました。
再び同種の事故が発生したことを受けて、改めて消費者に注意喚起等を行うこととしました。
写真:マグネットセットの例
(注1)国民生活センターではこれまで「マグネットボール」という名称を用いていましたが、本資料では「マグネットセット」とします。
(注2)「強力な磁石のマグネットボールで誤飲事故が発生-幼児の消化管に穴があき、開腹手術により摘出-(PDF形式:1.1MB)」
(2018年4月19日公表)
ドクターメール箱に寄せられた事故情報
【事例】
2歳の女児がマグネットセットの磁石を誤飲。胃内に7個つながった状態で認められ、全身麻酔下で内視鏡により摘出。
消費者へのアドバイス
- 強力な磁力を持つマグネットセットは子どもの使用を想定した玩具ではありません。子どもには触れさせないようにしましょう。
- 誤飲した可能性がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
事業者への要望
- 強力な磁力を持つマグネットセットの誤飲事故の再発を防止するため、子どもには触れさせないよう注意喚起を行うとともに、子どもの使用や知育教材等をイメージさせる表示、広告を行わないよう要望します。
インターネットショッピングモール運営事業者への協力依頼
- 強力な磁力を持つマグネットセットの誤飲事故の再発を防止するため、販売事業者が子どもの使用や知育教材等をイメージさせる表示、広告を行わない方針を徹底するとともに、購入者に対し、継続的に注意喚起や啓発を行う等の協力を依頼します。
行政への要望
- 強力な磁力を持つマグネットセットの誤飲事故の再発を防止するため、消費者安全調査委員会の意見にあります「法令による規制の検討」等を要望します。
- 強力な磁力を持つマグネットセットの誤飲事故の再発を防止するため、事故情報の収集体制の強化に努めるとともに、消費者に誤飲の危険性を効果的に伝える注意喚起や啓発を継続的に行うよう要望します。
国民生活センター公表資料
本件に関する問合せ先
独立行政法人国民生活センター 商品テスト部
電話:042-758-3165

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