通説編第1巻 第1編 風土と自然


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第4章 気象
第2節 函館の気候
3 気候要素

気候要素平均値

気圧

気温

最高気温

最低気温

年平均気温

夏日と真夏日/冬日と真冬日

降水量

動植物

気圧   P102

 気圧を測定している函館海洋気象台の気圧計室は、海面上35.7メートルにあり、このような場所で測った気圧を現地気圧といい、これを計算によって平均海面の値に更正した数値を海面気圧といっている。一般に、単に気圧というのは海面気圧のことで、単位はミリバール(mb)で示される。
 気圧の平均値は普通用いられることは少ないが、表でわかるように1年を通じて見て7月に最も低く、11月に最も高い値を示している。
 函館における観測開始以来現在までの間に海面気圧の最も低かったのは次の通りで、いずれも最近である。

1位  962.3ミリバール   昭和30年2月20日 
2位  962.4ミリバール  昭和45年1月31日
3位  968.5ミリバール  昭和9年3月21日(函館大火)

 平均的には気圧の低いのは夏季であるが、上のような低い値を示すのは台風や非常に発達した低気圧の接近の時に見られる現象で、当地方ではその全部が冬季にでているということは、夏の台風よりも冬の旋風の時の方が影響が大きいことを物語っている。
 気圧が低くなると海面が膨れ上がる現象が生ずるが、これは1ミリバールについて1センチメートルと見ればよいから、右の場合は標準の気圧(1013ミリバール)の時に比べて海面が約50センチメートル上昇するので、これと満潮時が重なれば函館の駅前付近の低地などは浸水に見舞われることがある。
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