| 通説編第1巻 第1編 風土と自然 |
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第2章 地形・地質 川汲層/汐泊川層/松倉集塊岩層/寒川火山噴出物層/火成岩/プロピライト/粗粒玄武岩/石英斑岩/石英安山岩/石英粗面岩/黒岩安山岩/かんらん石玄武岩 松倉川層/雁皮山溶岩/三森山溶岩/石英粗面岩溶岩 |
松倉川層 P54 函館付近の鮮新世の地層には松倉川層があり、寒川火山噴出物層、松倉集塊岩層の上に不整合を成して乗っている。松倉川層は鈴木 長谷川(1963)によると、松倉川の最上流部にのみ分布している。黄色味を帯びた凝灰質砂岩および泥岩から成り立っており、非常に軟質である。南東側に5度ほどの傾斜を示す程度で、ほとんど水平に近い層理を持っている。鈴木ら(1969)によると、松倉川層最下部には下位の安山岩質プロピライトTに由来する砕屑岩が発達し、両者の接触面には褐鉄鉱が沈殿しており、この上には、やや炭化した木片をはさみ、多量の浮石を包含する泥岩が発達している。更にこの上部には薄い凝灰岩や砂岩と泥岩との細かな縞(しま)状の互層がやや厚く発達し、最上部では泥岩中に多量の火山角礫を含む集塊岩様の岩相に移化し、特に細互層部には著しい層間褶(しゅう)曲構造が認められるとされており、湖成堆積物と考えられていることは両報告とも同一である。鈴木 長谷川(1963)により鮮新世地層と同時期と考えられる火成岩類には、雁皮山溶岩、三森山溶岩、石英粗面岩溶岩がある。 雁皮山溶岩 P54−P55 雁皮山溶岩は鈴木 長谷川(1963)によると、雁皮山やその南方に広く分布し、そのほか三森山周辺や川汲峠南東にも認められる。雁皮山やその周辺のものは丘陵性のなだらかな溶岩台地を成している。この溶岩は黒味を帯びた安山岩から成り、硫黄鉱床の生成に関係する鉱化作用のため著しく変質している部分があり、このような所では粘土化も著しい。しかし鈴木ら(1969)によると、前記の雁皮山溶岩は北部の磯谷川火山砕屑岩類と、南部の雁皮山溶岩に分けられている。磯谷川火山砕屑岩類は松倉川層の上に整合に乗り、主に集塊凝灰岩から成るが、部分的に凝灰角礫岩、凝灰岩、溶岩などをはさんでおり、溶結凝灰岩を伴っている部分もある。岩質的には含角閃石石英安山岩質とされている。磯谷川火山砕屑岩類は鮮新世とみられているが、雁皮山溶岩は鈴木ら(1969)によると中新世か鮮新世か不明であるとされている。雁皮山溶岩は新鮮なものは黒色でややガラス質のシソ輝石普通輝石安山岩であり、板状節理が発達する。三森山溶岩 P55 三森山溶岩は鈴木 長谷川(1963)によると、雁皮山溶岩を直接覆って発達し、三森山のほか、その南西の612メートル三角点付近、南東の553メートル三角点付近にも分布する。青灰色ないし暗褐色の非常に硬質な安山岩溶岩で、溶岩流として流れた時に生じた流理構造が明らかに認められ、またそれに平行した板状節理が発達する。長谷川ら(1969)によれば、三森山溶岩は峠下火山砕屑岩類を覆っており、あるものはストック状に上昇してきている可能性があるとされている。岩質はシソ輝石普通輝石安山岩で、緑泥石や方解石も形成されている。石英租面岩溶岩 P55 石英粗面岩溶岩は鈴木 長谷川(1963)によると、松倉川下流の東部地区と、温川上流地域に分布している。しかし、長谷川 鈴木(1964)によると、松倉川左岸のものは石英粗面岩としているが、温川上流のものを石英斑岩としている。石英粗面岩溶岩は下位の地層を水平に覆っており、その接触付近では不規則な節理が発達し、溶結凝灰岩状の岩相を示している。上部は柱状の節理が発達し堅硬ち密で、4ミリメートル大の石英を含むネバダ岩状の石英粗面岩になり、両者の関係は漸移を成している。 |
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