都市景観賞受賞一覧

2016年9月28日

第21回(平成28年度)

三浦邸


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所在地 函館市弁天町15番14号
所有者 三浦 美樹(函館市)
設計者 髙田傑建築都市研究室(函館市)
施工者 株式会社前側建設(函館市)

 都市景観形成地域内の西部臨港通に面した,歴史的建造物が建ち並ぶ街区に立地する個人住宅で,ファサードの色彩を隣接する国指定重要文化財と合わせ,無彩色としているとともに,過度な装飾を抑えたシンプルな外観は,歴史的な町並みにさりげなく調和している。函館の歴史的建造物を現代的に解釈したデザインは,この地域における新しい建築様式となる可能性を持っており,優れた都市景観形成に向けた秀逸なモデルである。


本間邸


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所在地 函館市桔梗4丁目18番23号
所有者 本間 哲・本間 ますみ (函館市)
設計者 株式会社北渡建設(函館市)
施工者 同上

 閑静な住宅街の緩やかな坂道沿いにあるこの建物は,間口が長大な個人住宅で,単調になりがちな外壁面に色彩や材料による分節を施すとともに,セットバックされた2階や車庫の配置が,複数の住戸が連なる印象を醸し出し,圧迫感を与えることなく周囲の景観に調和している。また,道路沿いに配置された植栽は,建物とのバランスが熟慮されており,高さや樹種の変化がリズミカルで近隣への配慮も窺えるデザインであり,行き交う人々の心を和ませる街並み景観を創出している。

 

第20回(平成27年度)

港の庵


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所在地 函館市大町8番26号
所有者 株式会社アガスティーア(石川県七尾市)
占有者 株式会社元町マリンハウス (函館市)
設計者 富樫雅行建築設計事務所 (函館市)
施工者 株式会社山建中川組(函館市)

 この建築物は,歴史的な建造物が数多く存在し,函館らしい歴史と文化を表現し形づくっている景観を有している都市景観形成地域内で,埋もれていた歴史的な建築物を,現在によみがえらせたものである。漆喰のレリーフや1階の鋳鉄製の柱などは当時のものを利用し,限られた資料をもとに可能な限り復原しながらも,屋根の瓦は軽量な鋼板製とし,建物の側面には開口部を設けるなど,今後の建物の利活用を考慮した復原手法がとられている。


ochikochi


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所在地 函館市元町7番8号
所有者 荻野 惠美子・荻野 篤
設計者 ミズタニテツヒロ建築設計(函館市)
施工者 松栄建設株式会社(七飯町)

 明治から昭和の初期にかけて建築された和風,洋風さらには和洋折衷様式の建物が建ち並び,函館らしい町並みを形成している伝統的建造物群保存地区にあって,歴史的な建築様式の特徴を現代風にアレンジし,建物のデザインに取り入れることにより,新築でありながらも,周辺の歴史的な町並みの連続性を保っている。既存の石垣を上手く活用し,さらに植栽や建物の脇に設置された控えめな広告物も周辺の景観と調和しており,建物を際立たせる役目を果たしている。この地区におけるこれからの新しいデザイン手法を示した貴重なモデルであり,優れた都市景観を創出している。


函館蔦屋書店


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所在地 函館市石川町85-1
所有者 SNOW-ASSET特定目的会社(東京都)
占有者 函館蔦屋書店株式会社(函館市)
設計者 株式会社梓設計(東京都)
施工者 大和リース株式会社札幌支店

 石川新道の沿道に建てられた函館蔦屋書店は,大規模な商業施設であるが,2階建ての規模の建物は圧迫感がなく,落ち着いた淡い色彩の木目調に塗装された外壁とともに,隣接する住宅地に違和感なく溶け込んでいる。住宅地側には植栽や公園が設置され,地域住民や施設利用者のコミュニケーションや憩いの場としても利用されたいるなど,周辺の環境への配慮が伺われ,地域のランドマークにもなっており,優れた都市景観を創出している。


特定非営利活動法人はこだて街なかプロジェクト


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代表者 特定非営利活動法人はこだて街なかプロジェクト
            理事長 山内 一男
設 立 平成17年

 平成27年度で活動開始から10年となるはこだて街なかプロジェクトは,空き家や空き地の利活用に関する取り組みのほか,景観に配慮した屋外広告物の調査・提案や,歴史的建造物などを取りまとめたマップを作成し,小学生や市民に配付しているとともに,歴史的建造物の維持保全・利活用のための建築技術者育成を関係団体と協力して行うなど,主に西部地区の景観まちづくりに対して,年間を通した活動を続けている。同団体の歴史的建造物だけでなく,屋外広告物や空き家,空き地など,あらゆる地域の資源を活用する取り組みは,良好な景観の形成に資する活動であり,都市景観の形成に大きく貢献している。また,長年,地域に根ざした実践的な活動を行っており,市民の町並み景観の形成への関心を深めることに大きく寄与している。 
  

第19回(平成25年度)

歴史的文化景観賞 唐草館


唐草館

所在地 函館市青柳町21番23号
所有者 丹崎 仁(函館市)
施工者 株式会社高橋組(函館市)
 
 昭和10年に建築された函館の歴史的建築様式をいまに伝える建物を,丁寧に維持管理しながら利活用を続けていることに,所有者の建物に対する愛着と熱意を感じるものである。全面塗装により,函館特有の外観意匠を再生させ,背景にある函館山の緑と融合しながら,閑静な住宅街の上質なイメージを牽引しており,地域の景観形成に重要な役割を果たしている。
(全面塗装により,函館特有の外観意匠を再生させ,閑静な住宅街の上質なイメージを牽引していることが周囲の景観向上に寄与していることを理由に選定していることを明確にするため,「歴史的文化景観賞」という補足の名称を付与した。)


坂道景観貢献賞 神子島肇建築設計事務所


神子島肇建築設計事務所

所在地 函館市元町23番9号
所有者
施工者 有限会社 不動産企画ウィル(函館市)
占有者
設計者 神子島肇建築設計事務所(函館市)

 函館を代表する坂道の二十間坂沿いにある建物を,高さ規模などをそのまま生かし,利活用していることに,所有者の町並み景観の保全に対する熱意を感じるものである。塗装により,坂道特有の段状に連なる町並みをさりげなく際立たせ,函館らしい落ち着きのある坂道景観の形成に大きく寄与している。
(塗装により,坂道特有の段状に連なる町並みをさりげなく際立たせ,函館らしい坂道景観の形成に大きく寄与していることを理由に選定していることを明確にするため、「坂道景観貢献賞」の補足の名称を付与した。) 
  

第18回(平成24年度)

中居邸


中居邸

所在地 函館市弥生町21番10号
所有者 中居 渉(函館市)
設計者 株式会社建築企画山内事務所(函館市)
施工者 第一建設株式会社(函館市)

 西部地区の歴史的建築様式をシンプルに表現し,新築であることに気づかないくらい,町並みに溶け込んでいる。駐車スペースの開口部の工夫や隣家との連続性への配慮など町並みの調和に対する熱意が感じられるとともに,建物単体としてのデザイン性も優れており,この地域の景観の向上に大きく寄与している。


地域環境貢献賞 赤川保育園


赤川保育園

所在地 函館市赤川町161番地2
所有者 社会福祉法人 函館共愛会 (函館市)
設計者 山田総合設計株式会社(函館市)
施工者 株式会社森川組 (函館市)
 
 自然豊かな地域において,木の素材を豊富に用い,園庭においても土地由来の樹木を生かすなど,周辺環境への配慮に対する熱意が感じられる建物である。明るく開放的なデザインも地域環境と調和し,この地域の景観の向上に大きく寄与している。(自然豊かなこの地域の環境に配慮したデザインが周辺の自然環境と一体的な景観を形成していることを理由に選定したことを明確にするため,「地域環境貢献賞」という補足の名称を付与した。) 
  

第17回(平成23年度)

まちづくりコンセプト賞 ベイヒルズ函館


ベイヒルズ函館

所在地 函館市船見町2番21号~28号の区域
事業主 株式会社前側建設(函館市)
設計者 株式会社前側建設(函館市)
            有限会社マジックバス・ビルディングワークショップ(東京都)
施工者 株式会社前側建設(函館市)

 函館のランドマークである旧函館区公会堂に隣接するエリアにおいて,洋風デザインによる一体感のある意匠形態の建築物群と,函館山の地形を活かしその斜面に効果的に配置された集合住宅が,一体的な地域景観を形成し,地域の景観の向上に大きく寄与している。
(地域の街区造成にあたり地域の町並みに配慮したコンセプトを持ち,その設計・施工に反映したことにより,一体感のある町並みを形成したことを理由に選定したことを明確にするため,「まちづくりコンセプト賞」という補足の名称を付与した。)


函館花いっぱい道づくりの会


函館花いっぱい道づくりの会

代表者 函館花いっぱい道づくりの会
            代表 折谷 久美子
設立年 平成16年

 函館の陸路の玄関口である国道5号石川新道沿道を花やフラワーアイスキャンドルによる演出により彩りを添え,おもてなしの心を表現するとともに,多くの地域住民等の参加による植栽や維持管理,堆肥作りなどの年間を通じた活動により,美しい沿道景観を創出し,地域の景観の形成に大きく貢献している。 
  

第16回(平成22年度)

齋藤邸


齋藤邸

所在地 函館市末広町
所有者 齊藤氏(函館市)
設計者 有限会社川嶋建築総合研究所(函館市)
施工者 加藤組土建株式会社(函館市)

 
 人々の往来が多い地域で,プライバシーの確保に努めながらも,塀の一部をデザイン性に富んだ金物で装飾しながら開口部を設け,塀内の庭を背景に歩道側に配置したミニガーデンが,歩道上の街路灯や植樹桝と一体となり,効果的な癒しの空間を演出し,行き交う人々の心を和ませるものとなっている。
 また,函館の伝統的な様式を新建材を用いて表現し,煉瓦をイメージしたデザインの防火壁とともに,隣接する伝統的建造物群保存地区や地域景観に対する所有者の温かな配慮が表現された建物となっており,この地域の景観向上に大きく寄与している。 
  

第15回(平成21年度)

ヴィラ・コンコルディア


ヴィラ・コンコルディア

所在地  函館市末広町3番5号
所有者 有限会社ノースウイング(函館市)
設計者 有限会社池田設計工房(函館市)
施工者 小泉建設株式会社(函館市)

 
 南部坂に面し,都市景観形成地域に隣接した地域に建てられたこの建物は,ホテルでありながら,町並みに違和感なく馴染み,対面する景観形成指定建築物等とのハーモニー(調和)を感じさせる建物である。また,高さや色彩,屋外広告物などを可能な限り抑え,所有者の地域景観への強い熱意を表現した建物であり,正面ファサードのみならず,建物の側面,背面にまで,高いデザイン性と細やかな工夫を凝らし,この地域の景観向上に大きく寄与している。 
  

第14回(平成20年度)

曽川邸


曽川邸

所在地 函館市船見町13番5号
所有者 曽川 正喜(函館市)
設計者
施工者 株式会社技建(北斗市)

 港を一望できる坂の上に建つ曽川邸は,改修することで,建物の再生を図り,所有者の古き良きものを大切にしたいという心意気を感じられる建物である。
 和風・洋風・和洋折衷様式の建築物が混在する西部地区にあって,和風建築物のシンボルとも言える建築物であり,この地域の景観向上に大きく寄与している。 
  


銀座 天満つ(てんまつ)


銀座 天満つ

所在地 函館市末広町7番15号
所有者 山田 照世(函館市)
デザイン 駒谷啓一郎(函館市)
設計者 有限会社山田建設(函館市)
施工者 ヤマテン建設(函館市)


 大正ロマンの香りただよう函館の銀座通りに,新築とは思えないほど町並みになじみ,ずっと昔からそこに存在していたようなたたずまいが印象的である。
 所有者の町並みにこだわった熱い思いを感じられる建物であり,この地域の景観向上に大きく寄与している。 
  

第13回(平成19年度)

五稜郭タワー


五稜郭タワー

所在地 函館市五稜郭町43番9号
所有者 五稜郭タワー株式会社(函館市)
設計者
施工者 清水建設株式会社北海道支店(札幌市)


 新しく建て替えられた五稜郭タワーは,その形状や色彩,工夫された夜間照明など隣接する特別史跡五稜郭をはじめ,五稜郭周辺の都市景観とよく調和しており,市内の各所から見ることができる函館の新しいランドマークとして,広く市民に認知されている。
 塔体は,高さ98mと大規模な建築物でありながら,すっきりとした印象を与え,1階のアトリウムを含めた低層部の明るく開放的な空間と合わせて,函館市の都市景観の向上に貢献している。 


石山邸


石山邸

所在地 函館市大町1番3号
所有者 石山 明(函館市)
設計者
施工者 北海道ハウス株式会社(函館市)


 函館の起点ともいうべき基坂に近接し,公道に面したこの建物は,函館特有の上下和洋折衷様式を踏襲し,周辺環境との調和を現代の素材で見事に果たしており,その努力が評価されるもので,都市景観形成地域における住宅建設の手本ともなり,西部地区の町並み景観の向上に貢献している。 

 

第12回(平成18年度)

函館聖ヨハネ教会 牧師館


函館聖ヨハネ教会 牧師館

所在地 函館市元町3番23号
所有者 日本聖公会 北海道教区(札幌市)
設計者 株式会社建築企画山内事務所(函館市)
施工者 株式会社葛西建設(七飯町)

 
 歴史的建築様式を受け継ぐ建物が今も数多く建ち並ぶ西部地区にあって,切妻の屋根,下見板風の外壁,付柱,額縁付き縦長窓,軒蛇腹および胴蛇腹など,まさに函館らしい建築様式の特色を取り入れており,景観に配慮した建物である。  


函館ハリストス正教会 信徒会館


函館ハリストス正教会 信徒会館

所在地 函館市元町3番13号
所有者 宗教法人函館ハリストス正教会(函館市)
設計者 山田総合設計株式会社(函館市)
施工者 オバタ工業株式会社(函館市)

 
 函館ハリストス正教会と調和した白い壁と緑の屋根が鮮やかで,旧信徒会館の意匠を残し,強い個性の主張を避けた静かなたたずまいが,周辺環境に調和した建物である。  


さんわ園


さんわ園

所在地 函館市宝来町5番10号
所有者 佐藤 裕昭(函館市)
設計者 BARN(芭庵)(七飯町)
施工者 マルフク伊藤建設株式会社(函館市)

 
 屋根の建築様式である菱葺きを外壁面に取り入れるなど,斬新なデザインにチャレンジしながらも,歴史的な建築様式である寄せ棟屋根,縦長窓,庇による1階と2階との分節,下見板張りの意匠を取り入れ,近接した都市景観形成地域への配慮が感じられる。
 さらに,正面の和風様式が,車道を挟んで建っている黒塗りの土蔵と調和し,その通りにしっとりとた落ち着きを与え,昔からそこに建っていたかのように感じさせられる建物である。 

  

第11回(平成17年度)

木葉歯科医院


木葉歯科医院

所在地 函館市本町11番11号
所有者 木葉 篤(函館市)
設計者 株式会社匠建築設計事務所(函館市)
施工者 横山興業株式会社(大野町)

 
 商業建築が建ち並ぶ街路に面した医療機関で,町並みに違和感なくとけ込んでいる,落ち着いた雰囲気の建物である。また,側面にもデザインの統一感を持たせ,全体として,ていねいな造りが,品格を感じさせる建築物となっている。 
 

第10回(平成16年度)

函館大手町ハウス


大手町ハウス

所在地 函館市大手町5番1号
所有者 澤田 和子(北斗市)
            阿部 基子(函館市)
設計者
施工者 澤田建設株式会社(北斗市)

 
 大正8年頃に旧浅野セメント社屋として建てられ,その後,旧北海道漁業公社として親しまれた建物を,創建当時の姿に忠実に復原した擬洋風建築であり,美しい意匠と明るい色彩は周囲の景観への配慮がなされており,駅前と西部地区の中間に位置し,港町函館にふさわしい建物として,駅舎改築に伴う周辺景観に良好な影響を与え,この界隈が動き出す予感を感じさせる。 


六花亭 五稜郭店


六花亭 五稜郭店

所在地 函館市五稜郭町27番6号
所有者 六花亭製菓株式会社(帯広市)
設計者 高市 都市・建築・デザイン(東京都)
施工者 株式会社竹中工務店 北海道支店(札幌市)

 正面ファサード(外観)は,五稜郭公園という特性に配慮して,町並みへのインパクトを低く押さえた独創的でシンプルなデザインでまとまっている。
 また,公園側の開放感のある大きなガラス張りの外観は,桜並木ともよく調和しており,公園内からの見え方にも配慮した建物となっている。  


近江邸


近江邸

所在地 函館市赤川町372番地
所有者 近江 新三郎(函館市)
設計者 有限会社西森事務所(東京都)
施工者 株式会社北稜建設(函館市)

 
 茅葺き屋根のイメージを,銅板と瓦を使ってモダンに再生した手法は,全体に昔の面影を残しつつ,ボリュームを感じさせ,存在感のある建物へと再生させている。
 また,建物と植栽がバランスよく自然に配置され,赤川小学校への通学路として,子供たちの記憶に残っていくものと予感させられる建物となっている。 
  

第9回(平成15年度)

ウィニングホール


ウィニングホール

所在地 函館市末広町22番11号
所有者 EH株式会社(大阪府)
設計者 株式会社日本設計(東京都)
施工者 大成建設株式会社 札幌支店

 大規模複合商業施設であるが,旧森屋百貨店のシルエットを復元し,当時の歴史的たたずまいを継承するよう外装の仕様にも配慮している。
 また,湊川の開放感のあるガラス張りやシンボルサイン,スタンドサインおよびファサードなどのデザインを含め存在感があり,この地域の活性化を期待させる建物である。  


SECシステムビル

SECシステムビル


所在地 函館市末広町18番17号
所有者 株式会社エスイーシー(函館市)
設計者 株式会社澄建築設計事務所(函館市)
施工者 松本組・高木組共同企業体

 電車通りに面した大型ビルであるこの建物は,落ち着きのある外壁の色彩や柱等を丸くするなど,周囲の景観に配慮が見られ,地域の手本となるような建物である。
 また,正面のガラス張り,側面の開口部の取り方など,新しさを加えたデザインの中にも古い様相を感じさせ,歴史的町並みと調和し,西部地区の雰囲気に馴染んでいる。 
  

第8回(平成14年度)

トロイカ洋菓子店 石川店


トロイカ洋菓子店 石川店

所在地 函館市石川町122番地135,140
所有者 坂上 東樹(函館市)
設計者
施工者 函館ホーム株式会社(函館市)

 新興住宅街に建てられた洋菓子店であるこの建物は,左右対称でシンプルなデザインでありながら,西洋風の個性的な印象を与え,アクセントになっているポーチと一体化している花壇や楽しさのある緑の使い方,全体に馴染んでいる看板,じゅうたんを敷いたような通路など個々に工夫が見られ,優しく落ち着いた雰囲気がこの地域の景観と調和している。  


函館からトラスト事務局


函館からトラスト事務局


代表者 函館からトラスト事務局
            代表 河内 昌子
設立年 平成5年

 「函館からトラスト事務局」は,公益信託函館色彩まちづくり基金の運営をサポートしており,市民参加による提案型のまちづくり活動を金銭的に支援するための市民団体である。
 同事務局は,毎年12月から1月にかけて助成先を公募し,今までに西部地区の古い建物のペンキ塗りボランティアや松陰町,柏木町,湯川町の商店街の活性化の調査,研究などに助成し,成果をあげている。
 この他に(社)北海道宅地建物取引業協会函館支部との共催で,「こんな町に住みたいな作文・エッセーコンクール」を続けている。
 こうした長年の活動は,都市景観の形成に大きく貢献しており,市民の町並み形成への関心を深めることに寄与している。 

 

第7回(平成13年度)

蕎麦蔵


蕎麦蔵

所在地 函館市弥生町23番5号
所有者 小林厚彦(函館市)
設計者
施工者 カサイデザインハウス(函館市)

 西部地区の既存の民家と蔵を活かし,1階を和風,2階を石張り風の建材張り,軒先の持ち送り,縦長窓を施し,歴史的建造物の良さをモチーフに再生した建物である。
 この建物は,向かいの大正湯を含めた周囲の景観に充分配慮し,函館の歴史的建造物の上下和洋折衷様式とはやや異なるが,町並みの再現にチャレンジした新鮮な印象を与えている。


プティ・メルヴィーユ


プティ・メルヴィーユ

所在地 函館市本通3丁目25番25号
所有者 有限会社 プティ・メルヴィーユ(函館市)
設計者 株式会社 ジェイ・ビィ(東京都)
施工者 安藤建設株式会社札幌支店

 住宅地に建てられたケーキ屋であるこの建物は,デザインは斬新であり,外壁の色彩は奇抜であるが,この地域の景観においては,新鮮な色彩となっており,建物周囲の花壇の配置,看板においても建物との一体感をもっていることが,周辺景観への気遣いと優しさを感じさせる。また,地域にとってやさしい雰囲気であり,今後,この地域の景観に刺激を与え,良い影響をもたらすものと期待できる。 
  

第6回(平成12年度)

マルナマ食品工場


マルナマ食品工場

所在地 函館市日乃出町12番10号
所有者 株式会社 古清商店(函館市)
設計者 株式会社 二本柳慶一建築研究所(函館市)
施工者 清水建設株式会社(札幌市)

 津軽海峡に面した大森浜の近くに建てられた水産加工場であるが,ガラス面と明るい色彩のスチールパネルを組み合わせデザインされたカーテンウォールの外観は,軽快さと清潔感を感じさせる。これまでの水産加工場には見られないスマートな建築は,地域の優れた景観を形成しているとともに,これからの工場建設のあり方を,リードしていく先駆的な建築物といえる。


函館山美術館


函館山美術館

所在地 函館市元町3番29号
所有者 株式会社 大京(東京都)
設計者 有限会社 鈴木一博建築研究所(函館市)
施工者 株式会社 宮川建設(札幌市)

 函館山の麓に建てられた美術館で,緑濃い周辺の自然環境に融合し,周辺との調和した色彩とデザインを採用している。函館山の傾斜に沿うよう高さを抑えて低層で建築されており,建物としての存在感をあまり主張しないで辺りの雰囲気に溶け込んでいる。周辺に多くある歴史的な建築物の景観を損なわないような優しさと配慮を感じさせる。


五稜星の夢(ほしのゆめ)実行委員会


五稜星の夢実行委員会

代表者 五稜星の夢実行委員会
            実行委員長 宮下俊雄
設立年 昭和63年

 五稜星の夢実行委員会は,特別史跡五稜郭の堀の周囲を約二千個の電球で飾るイルミネーション「五稜星の夢」を,平成元年1月から11回続けており,冬の夜空に星形の幻想的な姿を浮かび上がらせ,冬の夜の優れた景観を創り出している。電球の設営や撤去作業,運営経費もすべて市民ボランティアで賄い,函館の風物詩として定着し,飛行機で函館に降りる市民や観光客にとってイルミネーションが一つのランドマークの要素となっている。 
 

第5回(平成11年度)

かとうメンタルクリニック


加藤メンタルクリック

所在地 函館市日吉町1丁目14番1号
所有者 加藤 健(函館市)
設計者 株式会社 中原建築設計事務所(旭川市)
施工者 小泉建設株式会社(函館市)

 産業道路に面した角地に建てられた病院で,ピロティ形式の駐車場や半円形の中庭など造形的な工夫を意欲的に取り入れ,個性的な存在感のある建物となっている。
 また,外壁の色調は,シルバーを基調にして,コンクリート・ガラス・アルミパネルをデザイン的に上手に使い,さらに市街地の街角に,曲面のガラス張りの中庭が開放感と爽やかさを与えており,周囲への配慮がなされている。


函館水産製氷貯氷施設


函館水産製氷貯氷施設

所在地 函館市大手町5番44号
所有者 函館水産製氷協同組合(函館市)
設計者 株式会社 佐藤公郎建築設計事務所(函館市)
施工者 株式会社 森川建設(函館市)

 函館シーポートプラザから赤煉瓦倉庫群に至るフォーターフロント地区に位置し,湾岸道路と函館港に隣接した製氷工場で,建物の性格上,無表情なものになりがちなものを,外壁面にガラスのもつ透明感で製氷の清涼感を表現するとともに,建物の形態についても,前面に円筒形を採り入れ,非常にシンプルなまとまりとなっている。
 また,壁面の曲面と色彩に配慮した外観は,周囲の景観と良く調和し,函館山の緑と,空と海の青に溶け込みながら港における爽やかな景観を創りだしている。 
  

第4回(平成10年度)

中村呉服店


中村呉服店

所在地 函館市末広町20番18号
所有者 中村 公一(函館市)
設計者
施工者 株式会社 平野建業(函館市)

 西部地区の電車通りに面して建てられた呉服店で、歴史的雰囲気を細部に醸し出しながらも、独特の新しいデザインを取り入れ地域の景観形成に寄与するとともに変化を与えている。2階の縦長窓および1階のショーウィンドウは、左右の建物との連続性を有し、 また、建物前面に設けられた駐車スペースには看板を兼ねた塀を配するなど、歴史的な町並みに溶け込むような工夫がみられる。


美馬産科婦人科病院


美馬産科婦人科病院

所在地 函館市柏木町15番2号
所有者 医療法人社団誠仁会 美馬病院(函館市)
設計者 株式会社 近藤総合事務所(函館市)
施工者 株式会社 森川建設(函館市)

 昭和30年代に建てられた病院を改修するにあたり、これまでの青からシルバーに変えた外壁と屋上にさり気なく収められた看板は、建物全体の印象を明るく軽やかですっきりとしたものとし、地域の町並みにも爽やかさを醸しだしている。また、建物周囲の手入れの行き届いた植裁は、歩行者に与える威圧感を和らげ、建物や植裁への穏やかな夜間照明と集約されたサインは、町並みへの優しさと配慮を感じさせる。


函館の歴史的風土を守る会


函館の歴史的風土を守る会

代表者 函館の歴史的風土を守る会
            会長 浜島 國四郎
設立年 昭和53年

 平成10年で設立20周年を迎えた函館の歴史的風土を守る会は、函館の歴史的建造物保存の先駆けとなった市民団体である。同会は、明治42年に建てられた「旧北海道庁渡島支庁庁舎」の現地保存問題を契機に、「函館の歴史的風土を学び、知らせ、守ろう」をスローガンとして昭和53年に発足した。以来、学習会、講演会の開催や独自に文化財保全基金を設けるなど町並み保存運動を続けている。昭和58年に設けられた「歴風文化賞」は,函館の町並み形成に寄与する歴史的建造物や原風景および町並み保存活動に取り組む団体などを表彰するもので,これまで数多くの建物や団体が同会の表彰を受けている。
 こうした長年の活動は,市民の町並み形成への関心を高めることに寄与している。 
  

第3回(平成9年度)

函館公園通郵便局


函館公園通郵便局

所在地 函館市青柳町18番13号
所有者 函館市在住
設計者 株式会社 集団制作建築事務所(札幌市)
施工者 亀田工業株式会社(函館市)

 西部地区の閑静な住宅街の中にあって、ゆるやかな坂道の函館公園通に面して建ち、平屋建てで屋根は切妻とし、外観は下見板風にするなど歴史的建造物の意匠を取り入れ、周囲の景観への配慮がなされている。
 また、シンプルなデザインの中で正面と側面に設けられた丸い窓が建物のアクセントとなっており、花壇も取り込んだアプローチなどにも工夫が見られる。  


函館国際ホテル 別館


函館国際ホテル 別館

所在地 函館市大手町5番10号
所有者 株式会社 函館国際ホテル(函館市)
設計者 久米設計・澄建築設計共同企業体
施工者 東海興業・鹿島建設共同企業体

 大規模な建物でありながら、壁面の柔らかな曲線と色彩に配慮した外観は全体に優しい印象を与え、函館山の緑と、空と海の青に溶け込みながら、港における新しい景観を創り出している。また、屋上の塔屋とサインおよび駐車場の植裁に施されるライトアップがともえ大橋と相まって魅力的な夜間景観を演出している。 


工藤邸


工藤邸

所在地 函館市桔梗町287番49号
所有者 工藤 豊彦(函館市)
設計者 株式会社 二本柳慶一建築研究所(函館市)
施工者 岩城建設(函館市)

 新興住宅地の一画に建てられた独創的なデザインの住宅で、色彩も含め随所に細やかな配慮がみられる。階段状に並んだ切妻屋根が建物にリズミカルな印象を与え、周囲の景観と調和を保ちながらも一見似通った表情になりがちな住宅街で1つのアクセントとなっている。 また、角地ということを意識し、敷地内での建物の配置にも工夫されている。 
  

第2回(平成8年度)

北海道電力株式会社 末広変電所


北海道電力株式会社 末広変電所

所在地 函館市末広町1番8号
所有者 北海道電力株式会社(札幌市)
設計者 株式会社 アルパ工房(函館市)
施工者 高木組・東海林工業・前田組共同企業体

 変電所は、その建物の性質上閉鎖的に造られるが、敷地内に小公園を設置し、植裁や、人工の小川を設けるなど、近隣住民に憩いの場を提供している。また、建物の細部の意匠にも配慮がなされ、歴史的建造物風の雰囲気を醸し出している。 


ムゼオ・デル・ガバリーノ


ムゼオ・デル・カバリーノ

所在地 函館市元町24番4号
所有者 株式会社 カトウ・コーポレーション(函館市)
設計者 有限会社林国美アンドアトリエアール(東京都)
施工者 株式会社 カトウ・コーポレーション(函館市)

 西部地区の住宅街にあって、斬新なデザインでありながら、壁の使い方が巧みで、建物正面の一本の樹がアクセントとなり、全体に柔らかな印象を与えている。また、外観は無彩色とし、隣家との間に植樹をするなど、周囲の景観への配慮がなされている。 


明治生命 函館支社


明治生命 函館支店

所在地 函館市若松町2番5号
所有者 明治生命保険相互会社(東京都)
設計者 株式会社竹中工務店北海道支店(札幌市)
施工者 竹中工務店・清水建設・森川組共同企業体

 電車通りと東雲広路に面した大規模な建物であるが、全体を敷地から後退させ、植裁を行い、歩行者に与える威圧感を和らげている。全面ガラス張りの外壁には、空と広路の街路樹が映し出され、周囲の景観に溶け込んでいる。また、夜間にはすじ状のライトアップを工夫するなど、商業地における夜間景観の創出に寄与している。 
  

第1回(平成7年度)

三益屋酒店


三益屋酒店

所在地 函館市万代町14番29号
所有者 有限会社 三益屋酒店(函館市)
設計者 有限会社 アトリエ・スタック(函館市)
施工者 山内建設株式会社(函館市)

 万代町の商店街の中にあって土蔵のデザインを採用するなど町並みにアクセントを与え、歩行者を楽しませる建物となっており、地域の活性化に貢献している好事例といえる。また、看板も建物と調和し落ち着いたものであり、景観への配慮がなされている。


函館ラ・サール高等学校


函館ラ・サール高等学校

所在地 函館市日吉町1丁目12番1号
所有者 学校法人 函館ラ・サール学園(函館市)
設計者 株式会社 石本建築事務所(札幌市)
施工者 清水建設株式会社北海道支店(札幌市)

 閑静な住宅地にある大規模な建物であるが、前庭を有効利用配置とし、各階ごとに階段状にセットバックさせるなど、周囲に与える威圧感を少なくしている。また、傾斜屋根を採用するなど外観の意匠や色彩への配慮もなされ、住宅地の景観と調和したものとなっている。


ホシノ・コーポレーション


ホシノ・コーポレーション

所在地 函館市東山2丁目10番27号
所有者 有限会社ホシノコーポレーション(函館市)
設計者 株式会社 田島英人設計事務所(函館市)
施工者 北進建設株式会社(函館市)

 松見通のアイストップとなっており、その規模、形態、色彩のバランスが良く、曲線を巧みに利用しており、素材と共に建物に柔らかさを与えている。
 また、夜間にはライトアップをするなど景観への配慮がなされた、地域のランドマーク的存在である。  

 
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ファクシミリ:0138-27-3778