函館市スポーツ振興計画

第2章 現況・課題と今後の方向

1 生涯スポーツ

1 現況と課題

 心身ともに健康で充実した生活を営むためには,生涯にわたり豊かなスポーツライフを送ることが,大切なことであり,だれもが,いつでも,どこでも,スポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会の実現が求められています。
  スポーツ活動や健康づくりへの志向が高まる中で,当市においては,多くの市民がニュースポーツや自然との触れあいを求めるアウトドアスポーツなど多種多様なスポーツに親しんでいます。しかし一方では,平成13年に実施した市民のスポーツ活動についての市民アンケートによると,「忙しくて時間がない」や「年齢が高い」などの理由から,スポーツをほとんどしないという人が50%以上います。国の同様の調査では,スポーツをしないと答えた人の割合は31.8%であり,これと比べても,当市のスポーツの実施頻度は低い状況となっています。このため今後は,市民だれもが,スポーツ,健康づくりに関心を持ち,いつでも気軽に参加することのできるよう,意識の啓発やスポーツ環境の整備に努めていくことが必要です。

図1 スポーツの実施頻度

円グラフ スポーツの実施頻度(函館市)
平成13年市民アンケート調査
円グラフ スポーツの実施頻度(全国)
総理府平成15年度「体力・スポーツに関する世論調査」

 

 

図2 スポーツをしない理由(函館市)

棒グラフ スポーツをしない理由(函館市)

平成13年市民アンケート調査(複数回答)

図3 スポーツをする理由(函館市)

棒グラフ スポーツをする理由(函館市)

平成13年市民アンケート調査(複数回答)

図4 参加したいスポーツ行事(函館市)

棒グラフ 参加したいスポーツ行事(函館市)

平成13年市民アンケート調査(複数回答)

表1 現在行っている・今後行いたいスポーツ(トップ10)

順位 現在行っているスポーツ (%) 今後行いたいスポーツ (%)
ウォーキング
20.8
水泳
20.2
水泳
18.1
テニス
9.9
ゴルフ
13.5
パークゴルフ
8.3
スキー・スノーボード
12.6
スキー・スノーボード
6.5
体操(ラジオ・ヨガ等)
12.2
ウォーキング
6.1
ランニング・ジョギング
11.7
バレーボール
5.2
パークゴルフ
11.5
卓球
5.2
テニス
6.9
ゴルフ
4.7
ダンス(ジャズ・エアロビクス等)
6.9
体操(ラジオ・ヨガ等)
4.7
10
野球・ソフトボール
6.2
バドミントン
4.4

平成13年市民アンケート調査(複数回答)

写真 水中ウォーキング教室

水中ウォーキング教室

写真 市民パークゴルフ大会

市民パークゴルフ大会

2 今後の方向

(1)スポーツ・健康づくりに親しむ意識の啓発

生涯スポーツ社会を実現するためには,スポーツや健康づくりに関心のない人への参加の働きかけも大切であることから,健康の維持増進やスポーツの重要性について,関係機関との連携を図りながら,「まなびっと広場」など生涯学習事業などを通じ,情報提供や相談体制の充実を図るとともに,各種教室の開催などを通じて,家庭や地域住民への普及啓発に努めます。

(2)市民だれもが参加できるスポーツ・レクリエーション活動の充実

市民だれもが,年齢,体力,技術に左右されずに気軽に楽しめるニュースポーツなどの各種スポーツ教室やスポーツ行事等の開催など,きっかけづくりを進めるとともに,世代を超えた交流や触れあいを図るため,ウォーキングやパークゴルフなど,身近にできるスポーツの普及に努めます。さらには市民の自然との触れあい志向の高まりに対応するため,地域の四季の移り変わりに富んだ自然に親しむマリンスポーツや野外活動,スキー,スケートなど冬季スポーツの普及に努めます。また,関係団体と連携し,渡島スポーツフェスタをはじめ,各種地域交流大会や交流事業の充実支援を図り,道南をはじめ,国内各地との地域交流を促進します。

(3)スポーツ・レクリエーション団体の育成と指導者の養成

市民が日常的,継続的に様々なスポーツ活動や仲間との交流を推進していくうえで,大きな役割を果たしているスポーツ・レクリエーション団体の活動をさらに活発化させるため,団体の情報提供や活動場所の確保など,団体への活動支援に努めます。また,誰もが気軽に楽しめるニュースポーツやレクリエーション活動の普及,定着を図るため,適切な指導を行えるスポーツ指導者の養成と確保に努めることが不可欠であることから,研修会・講習会等の開催に努めるとともに,リーダーバンクの積極的な活用を図ります。

(4)地域開放事業の推進と総合型地域スポーツクラブの育成

現在,住民が町会やPTA,スポーツ少年団等と連携し,地域の学校体育館を拠点として,自主的にスポーツ・レクリエーション活動を行う「地域開放事業」について,今後全市的な展開に努めます。当市では「地域開放事業」を行っている地域の中からモデル地区を選定し,住民が地域のなかで身近にスポーツに親しむ環境づくりを進めるため,このモデル地区を母体として,地域の実情に合った「総合型地域スポーツクラブ」の設立を促進します。「総合型地域スポーツクラブ」は,様々な種目が用意され,子どもから高齢者まで,初心者から上級者まで,地域のだれもが生涯をとおしてスポーツの楽しさを共有し,地域交流を深め,スポーツ振興とともに地域づくりに大きな役割を果たすものと期待されています。「総合型地域スポーツクラブ」の定着には,地域住民の理解が重要であり,今後,その普及啓発に努めます。

<参考文部科学省の示す総合型地域スポーツクラブの考え方>

身近な生活圏にある学校体育施設等を拠点として,地域住民が主体的に運営するスポーツクラブの形態で,次のような特徴があります。

図 地域開放事業から総合型地域スポーツクラブの育成へ