| (1)種 別 | 彫 刻 |
| (2)名 称 | 円空作仏像観音像 |
| (3)所 在 地 | 函館市船見町18番14号 護念山摂取院称名寺 |
| (4)所有者氏名 | 護念山摂取院称名寺 |
| (5)数量規模等 | 1 件(木彫1体) |
| (6)指定理由 | |
| 本仏像は,円空上人が製作した数十体の仏像のひとつと伝えられ,寛文6(1666)年の作といわれている。円空上人が北海道に渡った時期が仏像を彫り始めてから3,4年であることから,円空仏としては初期の作品で,一個人の作品としてその作者がはっきりとわかるものとして貴重な仏像である。 円空上人は,寛永9(1632)年美濃竹ヶ鼻(岐阜県羽島市)に生まれ,若年より行基菩薩の徳風を慕い,寛文4(1664)年美濃白山神社に神体を造って納め以後,蝦夷島(北海道)に渡り,漸次南下して日本各地に仏像を遺し,元禄8(1695)年63歳で美濃国池尻(関市)で寂した。 端正柔和な面ざしにかすかな微笑みを浮かべるこの像は,観音菩薩像として刻んだもので,この時期の代表作として称名寺型と称せられ,この型が後に北海道以後東北,関東地方その他へ及ぶことから円空仏の変遷を知る上で重要なものと言える。 現在は称名寺蔵であるが,元々は松前郡福島町吉岡の観音堂に祀られていたもので,明治初年の排仏毀釈のときに海に投げ入れられ,地元漁家である住吉氏の網にかかり,以後住吉家で所蔵,祀られていた。その後,函館に移住した同家の住吉幸衛氏により,昭和33(1958)年に檀家寺である称名寺に寄進されたものである。保存状態は,朽損しておらず良好であり,円空学会では優れた美術性の高い像であると認めているものである。 |
|
